契約書2 一方的なリスク

これは、ある程度仕方ないリスクではありますが、リスク割合が10対0(桧家さんはノーリスク)な内容であったので、記録を残す次第です。

建物が完成し、引渡しを受ける=名義を変えることによって、発注者の資産となります。
火災保険や地震保険の開始日も、引渡し以降の日付しか設定できません。

では、引渡し前に不慮の事故があったらどうなるのか。

例えば上棟以降、いわゆる建築中に、地震・雷・水害などで建材に損害が出たとします。
ネットで見ると、この負担の扱いはケースバイケースであったり、協議の上決める、といった取り決めもあるようです。
桧家さんの契約書では、「発注者(施主)が全額負担する」と明記してあります。

桧家メソッドにブレはありません。
ノーリスクハイリターンがお好きです。

つまり、施主は保険に入ることも出来ず、純粋にリスクを抱えた期間が発生するという事です。
桧家さんが保険に入ってくれることが最適解に感じるのですが、それは全体最適を考えた時の話。
前述の通り桧家さんはノーリスクなので、保険に入る(保険金を払う)必要がありません。

「この姿勢は気に入らん!他のハウスメーカーに頼むことにする!」なんて考える余地は、現実的にはほぼありません。施主が契約書を見る(知る)のは、契約日の当日だからです。
当日に振出しに戻るなど、前の稿でも記載した通り、土地の特約が問題となります。

契約書の内容、その他の部分も一貫して桧家さん有利です。

どこのハウスメーカーでも同様かも知れませんが、契約後に発注側都合で解約する場合、桧家さんの損害額+契約金額の10%を違約金として支払う、と記載されていました。
「注文住宅の契約ってそういうものだよ」と言われれば、それは業界では一般的なのかも知れません。
ただ自宅建築は特殊性があると思っていて、それは法人同士・プロ同士の契約と違って、発注側が素人であること。
施主なりに勉強したとしても限界があって、今後の展開を具体的にイメージして契約に望むなんて、無理な話です。
現実的には『ハウスメーカーを信じる』、という契約になります。

私も、桧家さんを信じて契約書に捺印しました。
結果、他の稿に記載した通り、数多くのトラブルを経験することになりました。

時間を戻せるなら、契約前に文書化しておくべきだった(契約前なら桧屋さんも合意してくれたのではないか)、と思うことが、少なからずありました。
10対0のリスク割合そのものではなく、その割合を無条件で飲む前に、別の面で引き出しておけるものがあっただろう、という意味です。

そういった内容を残したい、参考にしてくれる人もいるのではないか、そう思ったことがこのサイトを開設した動機の1つです。

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